SR500 タコメーターケーブルのダークマターとその代償
このバイクのあるあるですが、タコメーターケーブルからオイルが漏れてたので交換しました。
交換前のタコメーターケーブルエンジン側の取り出し口付近は、このように謎の暗黒物質に覆われていました。
おそらく以前の所有者が、オイル漏れを防ぐために黒いシール材でコーキングした?っぽいです。
この暗黒物質はパサパサで亀裂だらけで、かさぶた状態となっていましたので取っちゃいます。
中を覗くとオイルシールの名残たちがいます・・・。写真だとわかりずらいですが、ほとんど体を成しておらず、三十年以上の歴史を物語る化石です。めっちゃボロボロ取れます。厚みも感じられずペラペラの被膜です。
この後、シールピックやマイナスドライバーを突っ込み、少しづつ削り取りました。しかし、ここで問題が・・・。
取り残されたスプリング
このオイルシール (品番: 93101-08132) は、溝のある方の面をエンジン側のタコメーターギアの部品に対し、押し込むようにして圧入するのですが、内側にスプリングが入っています。
その古いオイルシールのスプリングがタコメーターギアの軸に巻き付いてしまっていました。
長い格闘の末なんとかそのスプリングを取り除き、その他の名残たちも可能な限り取り除きました。
その後、新しいオイルシールを六角凹ディープソケット 12 mm とハンマーで圧入し、ケーブル差し込み口に新しい O リングも取り付け、いざ装着!
しかし・・・
旧オイルシールが詰まって新オイルシールが押し込み切れない
なんとケーブルが入りきらない!名残たちがまだ底面に残っているせいで、オイルシールが押し込み切れていないのだと思われます。
つまり影響としては「ケーブルのストッパーリング (品番: 102-25137-00) が取り付けられない」ということになります。
↑このリングが↓のように穴の壁面に突っ張って固定できるはずだった。そのスペースが作れなかったのです。
う~~~ん、困ったなぁ。
エンジンのシリンダーヘッドカバーを外して、タコメーターギアを取り出すしかなさそう・・・。
代償
なんてこった。しばらくの間、走行前後にケーブルの押し込みチェックしなきゃいけなくなりました。
振動で取れたらどうしよ。
その後
8/19 追記
まだあまり走ってませんが、オイル漏れはなくなりました。とりあえずやって良かった。 ただ、現状のケーブルは O リングのみで固定されてる状況。このまま時間が経てば、いつ振動で抜けてもおかしくない状態になるでしょう。そうなる前に O リングを交換すれば良さそうだけど、忘れて事後対応になりそうな気配です。シリンダヘッドカバー空けるのは大変なので、一度、バイクショップに行って相談してみようと思います。
8/20 追記
バイク屋に行ったところ、特に今はオイルが漏れてないからいいんじゃない?ってことでした。それより他に滲んでる個所があるからどうにかした方がいいかも、ってことでした。とりあえず、その辺の部品を交換しましょうかね。